約2トンの重量の石を「ワンオペ」で運ぶ【DIY】原石・作品輸送

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私は去年(2011年)、●玉県の某所から●木県の某所に引っ越したのだが、

実は重量にして2トンぐらいの、主に大理石作品と原石をその埼●県の元アトリエの敷地に置いたままだったのだ。
もちろんこれは非合法であったのだが、大家さんの寛大な措置により、それらの石の移動を猶予していただいていたのだ。
それらの石の移動の為の資金の調達・その他段取りが整ったので、このたび、栃●県の現在の私のアトリエへのそれらの石の移動を、ようやく実行の運びとなったのだが・・・・・・
・・・・・・・疲れた・・・・・・

非常にジジくさいつぶやきが口をついて出る私であった。
実は今回のお引越しは、東京芸大の卒業時に作品・原石をS玉県に移動した時以来・20年ぶりの大規模なものなのであった。詳しくは後述するが、今回はただ石を移動するだけではなく、今後の私の作品制作の計画の実行を容易にするための、「一仕事」を含んだ移動で、これが一筋縄でいかずに、そのお仕事が終わった今、前記のつぶやきが出た次第で、その「お仕事」が終わった、10月9日の翌日から2日間、私は意識を失っていた(笑)。

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そんなこんなで、●玉県の元アトリエに置いてあった、主な作品2点を輸送中。(画像)

去年の引越しの時に、私の軽乗用車に搭載可能な重量の石は栃K県のアトリエまで持って行ったが、一回で運べる量は、20cm角の原石を数個・重量にしてせいぜい7・80kgくらいである。私の軽乗用車では、サスペンションに過負荷がかかる理由により、重量物の運搬には適さない。
画像の、横たわる立像が2トン・右の胸像が300kgある。石をトラックに積載するのと、トラックからそれらを降ろして、現場に設置する為のクレーン付きの中型トラックでの輸送は必然なのだ。
実は、この時向かっていたのは●木県の私のアトリエではない。同じく埼●県在住の知人のアトリエに向かっていたのである。

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この輸送中の大理石作品(画像)は、私の東京芸大での卒業作品なのだが、

中途半端な完成度のまま、まったく手をつけずに20年が経過している。今回の作品・原石輸送の機会を利用して、これを何とかしたいのだ。

この作品を現状のイメージのまま密度を上げていく事は今後ないと判断した私は、この作品を適当な大きさに分割して、新たな作品制作のための原石とする事に決定したのだ。

この作品の「分割」作業を行なうには、それなりの場所と、設備を要する。

木県の、現在の私のアトリエでもその作業はできない事もない。私のアトリエの所在地は、石材の産地であり、石材加工の町で、私の家の大家さんは当地の名門の石屋さんなのだ。家(つまりアトリエ)の敷地内での作業と、私の原石を置く事について許可をいただいているものの、私はこの地域では新参者なので、できればご近所さんを石の分割作業の騒音などで刺激したくないのだ。

2トンの石を分割するのに、私の所有する道具を用いたところで、どれだけ時間がかかるか見当も付かない。
そこで、それなりの場所と、設備を所有する●玉県在住の、知人のアトリエに一時この作品を持ち込み、分割作業を行う事にしたのだ。

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この日の予定は・・・

画像の胸像や、重量が100kg未満の原石を栃K県の私のアトリエに下ろし、その後、埼T県のK君のアトリエに分割すべき作品を下ろして、夕方、リース会社にトラックを返却できれば、トラックのレンタル料金は一日分で済むと、せこい考えの私であったのだが・・・・・

石を積み終えて●玉の私の旧アトリエを出発した午後1時の時点で、本日の行程を予測すると・・・・
3時間かけて栃●県に到着→1時間ほどかけて私のアトリエで石を下ろし→2時間かけて埼●県の知人のアトリエで更に大きな作品を下ろすのは、かなり強行軍になると判断した私。

結局、知人のアトリエに直行→午後5時までに大きな作品だけを下ろし、トラックのレンタルを一日延長して、残りの石は翌日に私一人で持って行く事にした。

重量物の運搬時の強行軍は危険だ。トラックレンタル料金は2日分になってしまうが、安全の為のコストである。やむを得ない。

(2012年10月15日)

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