石膏のマスクに付いた傷を補修する【本日の作業】

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本日の作業

石膏作業場にて本日の作業の段取りを思案中の図。段取りとは即ち優先すべき作業を決めていく事で、例えば石膏を流し込んで硬化を待つ間別の作業を行い、硬化を確認できたら、型を外す作業を行うなど、限られた時間の中で効率よく作業を行うかを決定する。検討の結果、手前から石膏女性像の仕上げ→シリコン型に石膏を流し込み→奥の石膏顔面の補修作業を行う事に決定した。

シリコン型に石膏を流し込む図。この型は頭像の前後の型の前面の顔面の型で、顔面を少々加工して別の作品を制作の予定。

これは10年前にネット通販で買った某有名女優の石膏顔面・いわゆるライフマスク。大理石作品制作時に参考に使って、制作作業に伴う石の破片が当たってできた傷・欠けがある。現在このマスクは、事情は不明だが現在は販売されておらず、このマスクを所有するコレクターもなかなか手放さないようでヤフオクなど中古品でも見つからなかった。

このマスクは特殊メイクの某工房が販売していたもので著作権があるし、この人物にも肖像権があるはずなので、色々とアレなので販売は終了したのかもしれない。つまり現在はわりかし貴重なマスクなのかも。そんなこんなで少々手荒に扱ったのを反省・補修する事に決定したのだ。

鼻のてっぺんの欠けが特に見苦しいので、特にこれを補修したい。

傷の部分にかなり緩めに溶いた石膏をへらで乗せる。

ほぼ完全に乾燥している本体のマスクに塗った石膏に含まれた水分は吸い込まれ、粘土が増した石膏がマスク本体に付着する。余分な部分をへらで整え・・・

・・・更に指を使ってなじませる。

石膏を付ける作業は完了→完全硬化は明日にあるので、本日の作業はここまで。このマスクを参考にして制作した大理石作品をシリコン取り→作成した石膏作品と並べてみた。

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