
冬の禁漁期に、散歩を兼ねて渓流のロケハンを試み、魚が溜まっているポイントは確認済みで、ご近所さんの言う、「山吹の花が咲く頃」に釣れた、今年の初物の山女。
魚体に触った時の、若い女の子の二の腕のような感触に非常に罪悪感を感じるのだが・・・それでも食べるのである。
生き物を自分で殺めて、バラして食べるのは格別の感慨がある。
漁期は始まったばかりである。今回のこの山女は、みそ漬けにして食する予定。
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後日。
ヤマメの味噌漬けの食後の残骸。
どれだけ多くの「死」が私の「生」の維持のために費やされてきたか?
「食」を継続しているかぎり、不断のアナグラムの書き換えは私の中で自動的に行われ、私の「影」は実体に張り付いたまま「言葉」は繋がれていく。
地球上のいかなる魂も神の使徒の手によって天に召される、まあそういう事である。
ー合掌ー
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(2015年04月24日)
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